川越を舞台にしたテレビアニメに『月がきれい as the moon, so beautiful』(2017年放送)という作品があります。ご存知ですか?
 川越の中学校を舞台にした少年と少女の繊細なラブストーリーで、全12話。各話のタイトルに「春と修羅」「一握の砂」など有名な文学作品のものが使われています。
 ふとしたきっかけでその存在を知り、ユーチューブで数話、見てみました。
 オープニングから川越の風景が続々登場します。とても美しく描かれていて、まさに「めくるめくばかり」。しかも、川越在の人なら誰もが知っているような、川越を象徴する風景のオンパレード。それが、淡々とした、古風かつ普遍的な物語の展開と巧みに結びついていて、見る者をとりこにします。
 現実の川越を知らない人が見たら、たちまち魅了されてしまうような「幻想の川越」です。

 このアニメを知ったきっかけは、2022年8月2日(火)に放送されたTBSテレビのトーク番組『マツコの知らない世界』の「アニメ聖地巡礼の世界」。ふとテレビをつけたら、『月がきれい』の中で新河岸川に桜が散っている場面が映っていました。さらに、そのモデルとなった場所に、 軟軟冰(ビンビン)という中国のアニメファンが実際に行った映像も。アニメどおり盛大に桜が散っていく風景を見たマツコさんの感想は、「結構裏切らない」でした。
 その場所とは、氷川神社裏手の氷川橋あたりでしょうか。年明けの2023年1月4日に行ってみると、当然まだ花は咲いていません。しかし、木々は新河岸川の川面に影を落とし、春を待つ風情でした。