中国からやって来た、いま中学1年の学習者と久しぶりに対面。
 学習記録を見ると、定期的にクラスに来ていなかったためか、毎回、いろいろなテクストが使われています。
 さて、今回はどうするか。
 教材室にあるテクストから3点ほどを選び、そのうちの1点を使って、しばらく学習を続けていた時のこと、
学習者:(小さな声で)これつまらない…。
 あれあれ。さて、困ったどうしよう。
 一思案のうえ、学習者にほかの2点のテクストを見せ、好きなのを選んでもらうことにしました。
わたし:どれをやってみたいですか?
学習者:これがいい。
 こうして選ばれたテクストを使ってみたら……驚くべし!
学習者が俄然とのってきました。ついには、学習終了まであと5分しかないのにもかかわらず、自ら、
学習者:(さっきより大きい声で)ここまで(渡したコピーの残り1ページぶん)やる。
と言って、なんと5分で最後まで完走。

 最初に使ったテクストは、会話中心のパタン・プラクティス。いちおう中学生向けとなっていましたが、学習者にはやさしすぎたのかもしれません。
次に使ったテクストは、文章を読んで回答を記入するドリル型。小学生向けの漢字の学習用。それなりに高度な内容です。
学習者は声こそ小さいけれど、語彙は豊富だし、文章の理解力も高く、日本語を話す力もちゃんと備わっています。
 ボランティアとして、学習者に合ったテクストを選ぶことの大切さをあらためて学びました。学習者にどんどんやる気が出て、学習を楽しんでいる様子を目の前で観察できたのは、ボランティア冥利に尽きます。