
かつて入間川で採取した砂利の運搬を目的とする貨物線がありました。その名は西武安比奈線。西武新宿線の南大塚駅と、川越市増形にあった安比奈(あひな)駅を結んでいました。
現在、安比奈駅跡地近くにある砂利採取場では、鉄道の代わりにトラックが砂利を運んでいます。また、跡地の向かいには、入間川を挟んで、安比奈(あいな)親水公園があります。
さて、舞台は変わって、川越から東京都練馬区豊玉北1丁目の賃貸マンションへ。
このマンションの前には1台の機関車が展示されています。

この機関車こそ、1947年から1950年代まで、上記の西武安比奈線で砂利運搬に活躍していた機関車E18なのです。
説明板には次のようなことが書かれています。
このE18は1921年にドイツから輸入され、日本陸軍の鉄道連隊(千葉市と習志野市にあった)が物資補給に使用していた。戦後は西武鉄道に引き取られ、西武安比奈線を運行。
やがて廃車となり、しばらく河原に放置されていたが、リストアされてユネスコ村(所沢にあった遊園地)で保存・展示されることに。しかし、大恐竜探検館建設のため展示場所を失い、いろいろあって現在の地へ。
西武安比奈線時代は同型のE16、E103と働き、ユネスコ村時代はE103と一緒に展示され、共にユネスコ村での居場所を失ってから、E103のほうは北海道で保存ののち、ドイツに里帰りして「動態復元工事中」(2002年)とあります。
まるで『きかんしゃトーマス Thomas & Friends』の世界の出来事のよう。鉄屑にならなくて本当によかった! ちなみに、E18が展示されている賃貸マンションの名前は「フェルトバーンハウス新江古田 FELDBAHNHAUS SHIN-EGOTA」。FELDBAHNHAUSとは、ドイツ語で「軽便鉄道の家」の意味です。

